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フラップレスインプラント(無切開)

目次

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切らないフラップレスインプラント治療

フラップレスインプラント治療とは、歯肉の切開や剥離、縫合をすることなくインプラント埋入ができる手術です。CTスキャンによる精密検査やコンピュータシミュレーションを行うことで、インプラント埋入の最適なポジションを確定。そのポジションにインプラントを埋入するための手術用ガイドを作製します。従来のインプラント治療のように歯肉を切らずに済むため、出血や術後の腫れ、痛みなどを最小限に抑えることが可能です。

また、縫合や抜糸といった処置も必要ないので、手術時間や治療回数も短縮できます。ただしフラップレスインプラント治療は、歯肉の上から骨を見ずに行う手術なので、従来のインプラント手術以上に高度な技術が必要不可欠。そのため、CT撮影によるシミュレーションなどの念入りな診断が必要なのです。

フラップレスインプラント治療の流れ

カウンセリング

フラップレスインプラント治療を行う前に、カウンセリングを行います。術式や費用の説明を詳しく行い、患者さんの口腔内の状態を確認し、治療について分からないことがあれば、積極的に質問しましょう。クリニックによっては、無料カウンセリングを行っているところもあります。

施術についての具体的な説明

カウンセリングで治療方針が決まったら、具体的にインプラントを埋入する場所を説明。より詳しく説明を行うために、歯の型を取ってからカウンセリングに入ります。

歯肉に麻酔をかける

インプラントの埋入場所が決定したら、「シリジェット」という麻酔器を使用し、痛みを感じないようにゆっくりと歯肉の表面に麻酔をかけます。手術の準備はこれで完了です。

麻酔が効いたら歯肉に穴をあける

「歯肉パンチ」で歯肉を押すようにして穴を開けます。麻酔をしているので、痛みはありません。

ゆっくりと骨に穴をあける

歯肉パンチで穴を開けた箇所に細いバーを差し込みます。サイズの異なる複数の歯肉パンチを使い分けて徐々に太いバーへ移行させることで、ゆっくり押し進めて骨の穴を広げていきます。

広げた穴にインプラント埋入

バーで広げた穴にインプラントをゆっくりと埋入していきます。この工程までは、手術開始から約15分ほど。この時点でもほとんど出血はありません。

施術後の経過観察

インプラントを埋入後、1~3日経ってから出血や腫れの有無を確認すると同時に消毒を実施。治療が終わるまでの間は、セルフケアも行いながらしっかりと口腔内を清潔に保ちましょう。

仮歯を作って装着

インプラントと骨が癒着(ゆちゃく)するまでは、約3か月。癒着するまでの間は仮歯を装着して、奥歯部では義歯を使えるようにします。仮歯は施術当日に作成してくれるクリニックも。仮歯の費用は本数で異なるので、治療を受けるクリニックに確認してください。

美しく綺麗な歯を手に入れる

骨と癒着したのを確認後、事前に選んだ歯を装着します。歯の種類は、銀歯・ハイブリッド・オールセラミック・メタルボンドなど。予算や仕上がりイメージに合わせて選択しましょう。

メンテナンスも大切

インプラントで理想の歯を手に入れても、メンテナンスを怠ると状態を損なう可能性も。定期健診を受け、予後経過をチェックすることが大切です。また定期的なメンテナンスだけでなく、日ごろのお手入れも欠かさないようにしましょう。

フラップレスインプラント治療のメリット

精神的不安・恐怖心の軽減が期待できる

フラップレスインプラント手術は、無切開、無剥離、無縫合での対応が可能なので、その分手術のステップも時間も短縮されます。他のインプラント手術のイメージと比較して、精神的にも身体的にも負担が軽減される治療と言われていますので、これまでのインプラントのイメージから怖くて決心できなかった患者様にとってはポジティブに考えられる手術方法です。

糖尿・高血圧などの人でも対応可能な場合も

従来のインプラント手術と比較して体への負担が少ないので、これまで糖尿病や高血圧などの全身疾患によりインプラント治療を諦めていた患者様でも、体の状況次第では手術を受けられる可能性があります。(※1)

※1.参照元:タキザワ歯科クリニック「フラップレスインプラントのメリット」(https://dental-meikeikai.jp/flapless/detail/)

しかし、疾患の状態は個人で異なります。主治医にフラップレスインプラント手術が可能かどうかを事前に確認しましょう。

手術時間が短いので比較的疲労が少ない

フラップレスインプラント手術の特徴の一つが手術時間の短さです。歯茎を切開して骨から剥離することなく治療を進めるので、もちろん縫合の必要もありません。口を開けている時間も短くて済むので、顎の疲れや全身の疲労も比較的少ないと言えるでしょう。

治療回数・時間の短縮が可能

従来のインプラント手術は、インプラントを埋入してから縫合・抜糸、さらに4〜6ヶ月後に再び切開・縫合・抜糸を繰り返す2次手術が多く、治療回数も時間もかかりました。しかしフラップレスインプラント手術は手術時間が1本5分程度と短く(※2)、2次手術を行わない1回法での対応が多いため、少ない回数と時間で治療が可能です。

※2.参照元:内藤歯科「フラップレス手術の手順」(https://www.naito-implant.jp/implant/hurappu.html)

傷を小さくして出血を抑えることも可能

切開をしない手術方法なので当然メスを使うこともなく、従来の方法と比較して傷口を比較的小さく抑えられます。また歯茎は皮膚より血液量が少なく、麻酔によっては血管を収縮する成分が入っているため、血流が減り、出血を抑えることも可能です。

腫れのリスクを抑えられる

フラップレスインプラント手術はメスの使用や切開をせず、また歯茎を剥離させずに手術を行うことが可能。このため術後の腫れが少なく、また手術中に傷口に入る唾液の量も少ないことから、他の手術と比較して腫れの原因にもなる感染のリスクを減らせることも期待できます。

痛みが比較的少ない

歯肉の切開や剥離がなく、インプラントを埋入するため必要なサイズの穴を開けるだけなので、痛みの軽減も期待されます。術後の痛みが全くないわけではありませんが、麻酔は当然使用しますし、術後の腫れも軽減できる手術方法ですので、従来のインプラント治療法よりはある程度痛みの負担は抑えられるでしょう。

骨の吸収をある程度抑えられる

骨吸収とは、破骨細胞の働きにより古くなったカルシウムやコラーゲンが吸収され破壊されることです。この吸収されてしまった骨を新しい細胞により形成するのが骨形成です。骨の表面にコラーゲンを生成し、その部分に血液によって運ばれたカルシウムを付着させる骨芽細胞によって、新しい骨が生まれます。

フラップレスインプラント手術は骨から歯茎を剥離しないので、この血液供給が途絶えません。その結果、骨吸収を比較的抑えることができるのです。

歯肉の下がりを抑えることも可能

フラップレスインプラント手術は歯茎と骨の剥離がありませんので、(※3)術後に歯肉が下がりづらいというメリットがあります。健康な歯肉の状態を保つことで審美性を持続させることにつながります。

※3.参照元:厚生労働省 歯科インプラント治療指針「フラップレス手術 」(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/shika_hoken_jouhou/dl/01-01.pdf)

フラップレスインプラント治療のデメリット

骨を直視できないため経験と技術が必要

フラップレスインプラント手術は、歯肉の上から骨を目視せずに行う手術です。もちろん事前の検査とシミュレーションで骨の形状や状態を念入りに確認して、ガイドやテンプレートを使用しながら手術を行う必要がありますが、(※4)精密検査を含めフラップレスインプラント手術の豊富な経験が必要となります。フラップレスによる施術を行おうと考えている場合は、経験豊富な歯科医師を探しましょう。

※4.参照元:日本口腔インプラント学会 「フラップレス手術とガイデッドサージェリー」(https://www.shika-implant.org/publication/dl/2020_guide.pdf)

綿密な術前のCTシミュレーションが必要

骨を目視できないフラップレスインプラント手術ですから、事前の検査と診断、シミュレーションが欠かせません。事前の検査では、インプラント手術ができるだけの十分な骨の厚さや量、埋入ポジションの決定などを確認し、手術用ガイドやテンプレートを作製します。そのためには各種精密機器の設備が必須ですから、フラップレス手術を行なう上で必要な設備を整えている歯科クリニックか、事前に調べておくとよいでしょう。

深さ・方向のコントロールが難しい

骨を見ないで手術を進める方法なので、頼りになるのは事前の検査結果とCTによるシミュレーションなどです。検査結果によっては施術内容が変わる可能性もあるので、不安を覚える場合は不明な点を医師に質問し、解決しておくようにしましょう。

サージカルステント(テンプレート)を使用した場合は費用が高くなる

フラップレスインプラント手術に必要とされるのがサージカルステント(テンプレート)です。これはCT検査のデータを基に設計されたテンプレートで、インプラント埋入時のドリル位置や方法をガイドします。形はインプラント埋入部分に穴が空いているマウスピース状のもので、歯茎に装着して手術を進めます。費用はかかりますが、フラップレスインプラントを受ける場合、必要な出費と考えた方がいいでしょう。

シミュレーションとの差が大きい場合は通常の切開手術に切り替えることもある

フラップレスインプラント手術を前提に精密検査を行った結果、歯肉や骨の状態によってはこの方法が難しいケースもあります。例えば骨に十分な厚さがない場合は、インプラント埋入の土台が足りないことになります。

このようなケースでは、通常の切開手術で骨造成を行うなどのステップが必要ですし、目視による手術でないと難しいケースもあります。事前の検査をしっかりしてご自分の歯と骨の状態を的確に診断してもらい、担当医とよく話し合いましょう。

*上記のメリットとデメリットで説明している治療期間や時間、出血や腫れの状態、痛みのレベル等には個人差があります。

藤沢エリアで“痛みの少ない手術”
「インプラント×フラップレス手術」に対応しているクリニック3選
湘南エリアのなかでも規模が大きい、藤沢エリアのクリニックを調査。
Google検索で「藤沢 インプラント」と検索して出てきた歯科医院・クリニック62院の中から、「フラップレス手術に対応」「主要な学会の認定医以上の資格[※1]をもつ医師の在籍」「取り扱うインプラントが3種類以上」が公式HPで確認できる藤沢市の歯科医師・クリニックをピックアップしました。(2023年6月21日調査時点)
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適した治療を受けたいなら
湘南藤沢歯科
インプラントセンター
湘南藤沢歯科インプラントセンター公式HP
引用元:湘南藤沢歯科インプラントセンター公式HP(https://shounanfujisawa-implant.com/)
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10メーカー、12種類の豊富なインプラント体[※2]から、骨の状態に合わせて適切なプランを提案

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くげぬま海岸
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引用元:くげぬま海岸歯科クリニック公式HP
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引用元:城戸歯科クリニック藤沢公式HP
(https://www.kido-dc.jp/)
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TEL:0466-45-4420

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[※1]インプラントの主要な学会・資格取得の条件
・国際インプラント学会(ICOI)認定医:12ヶ月以上経過しているインプラント症例、20症例の提供、各国際口腔インプラント学会研修の受講、等(参照元:https://implant-fukuoka.jp/about-icoi)
・国際口腔インプラント学会(ISOI・DGZI)認定医:インプラント症例、術後3年経過のドキュメントを20症例提出、筆記試験合格、教育講演の受講、等(参照元:https://kokusai-implant.jp/authorize.html)
・日本口腔インプラント学会(JSOI)専門医:インプラント症例、上部構造装着から3年以上経過している症例を20症例以上提出、筆記試験、面接試験、等(参照元:https://www.shika-implant.org/certification/specialty/saisoku.html)
・日本顎顔面インプラント学会 専門医:該当学会の認定指導医・専門医の下でインプラント症例の診断、治療計画、インプラント手術合計30症例以上の経験、筆記試験等(参照元:[PDF]https://www.jamfi.net/senmoni/PDF/senmonikisoku2021.pdf)
・日本顎顔面インプラント学会」専門医:該当学会の認定指導医・専門医の下でインプラント症例の診断、治療計画、インプラント手術合計30症例以上の経験、筆記試験等
[※2]2023年6月21日に調査時点の情報です。
[※3]Google検索で「藤沢 インプラント」と検索して出てきた歯科医院・クリニック62院の中から、「主要な学会の認定医以上の資格[※4]をもつ医師の在籍」「取り扱うインプラントが3種類以上」「フラップレス手術に対応」が公式HPで確認できる藤沢市の歯科医師・クリニックを選出しました。(2023年6月21日調査時点)
[※4]調査の中でインプラントメーカーの取扱いは1~2種類の歯科クリニックが多く、3種類以上は選択肢が多いと判断しています。

インプラントとは、手術によって歯の無くなった所に人工の歯根を埋め込む治療法です。一部の症例を除き、原則保険が適用されない自由診療のため、クリニックによって費用が異なります。術式や方法は、骨や口腔の状態、希望によって異なります。
インプラント治療の標準的な費用は1本あたり30~50万円(参照元:インプラントネット https://www.implant.ac/cost/)、期間については下顎2~3カ月、上顎は4~6カ月が平均だと言われています。(参照元:あんしんインプラント http://www.anshin-implant.jp/flow/)

症状やクリニックごとに費用・期間は変動しますので、一度クリニックへ問い合わせてみることをおすすめします。

インプラント治療のリスクとして、金属部品による金属アレルギーの恐れやインプラント周囲炎が考えられます。治療後のメンテナンスをおろそかにしていると、歯周病にかかる恐れもあります。

また、インプラント治療に関わる持病をお持ちの方だと、合併症を引き起こす可能性が高くなる恐れもありますので、不安な点のある方はクリニックへご相談ください。(参照元:[PDF]口腔インプラント治療とリスクマネジネント2015 https://www.shika-implant.org/publication/dl/riskmanagement2015.pdf)

骨の幅や高さが足りない人、神経が複雑に走っている人、全身疾患がある人などは、フラップレス手術を受けられない場合があります。また、稀に施術中の神経・血管の損傷、施術後の腫れ・内出血が起こる場合があります。(参照元:[PDF]歯科インプラント治療指針|厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/shika_hoken_jouhou/dl/01-01.pdf)不安な点については医師と相談することが大切です。
   痛みの少ない
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【特集】骨が足りないと断られた!骨造成の必要がない
注目のインプラント治療とは
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インプラントにまつわる
「お金」のこと

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