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インプラントの埋入手術には、1回法と2回法があります。その中でも、外科手術が1回で済むのが1回法手術です。手術回数が少ないので治療期間が短く、身体への負担を軽減できるのがメリット。ただし、骨の厚みや量が十分でない場合は、1回の手術ではインプラントの固定が不安定になるため、治療を行なえないケースがあります。
手術には局所麻酔を使用するので、基本的に痛みはほとんど感じません。手術の緊張や不安などからストレスを感じてしまう人は、静脈内鎮静法を併用できるか確認してみましょう。
麻酔をし、歯茎を切開。埋入するインプラント体の長さ・太さに合わせて、あご骨をドリルで削ります。
インプラント体(歯根の代わりとなる部分)を埋入します。1回法の場合、ヘッドの部分があご骨の外に出るように設置するのが特徴です。
挿入するインプラントの構造が1ピースか2ピースかによって流れが少し異なり、1ピースの場合はインプラント体とアバットメントが一体になったインプラントを挿入。2ピースの場合は、インプラント体とアバットメントが分かれているため、順に挿入、連結していきます。手術自体はこれで終了です。
手術後、埋入したインプラントとあご骨が結合するまで様子を見ます。期間は3~6ヶ月ほど。骨の状態や治療部位によっても異なるので、医師の指示に従い経過を見ましょう。骨との結合性を高める成分をコーティングしたインプラントを利用すると、通常より結合期間が縮まることがあります。(※1)
※1参考:国立研究開発法人物質・材料研究機構[pdf]
https://www.nims.go.jp/news/press/2013/04/201304080/p201304080.pdf
骨とインプラントが結合したのを確認後、噛み合わせをチェックしながら人口歯を取り付けます。
1回法と2回法は名前の通り、手術する回数の違いで呼び分けられています。2回法では、1次手術でのインプラント挿入時にあご骨の内側に入るように埋め込み、粘膜を元通りに縫合させるのが特徴。2次手術の際に再び粘膜を切開してインプラントを露出させ、アバットメントを取り付けます。
1回法に比べてインプラントが露出している期間が短くなるため、感染のリスクが少ないのが利点です。骨移植などで感染への高い対策が必要なケースでは2回法を採用するケースが多くあります。
手術が少ない分、1回法のほうが身体負担や費用負担は少ない傾向にあります。通院回数の目安は1回法が5~6回なのに対し、2回法は9~10回。治療期間は1回法が2~4ヶ月なのに対し、2回法は4~5カ月になります。(※2)
またインプラント体とアバットメントが一体になっているものを使用することで、耐久性が高まるメリットもあります。
※2参考:北戸田COCO歯科ブログ
https://kitatoda-cocoshika.com/implant/comparison-of-implant-surgery/
1回法は1度の手術でインプラントを埋入するため、しっかり固定できる骨や歯周組織が必要になります。十分な組織がない場合、2回法を採用し、インプラント体を埋入しながら骨の再生を促す手法などがとられます。
10メーカー、12種類の豊富なインプラント体[※2]から、骨の状態に合わせて適切なプランを提案。
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[※1]インプラントの主要な学会・資格取得の条件
・国際インプラント学会(ICOI)認定医:12ヶ月以上経過しているインプラント症例、20症例の提供、各国際口腔インプラント学会研修の受講、等(参照元:https://implant-fukuoka.jp/about-icoi)
・国際口腔インプラント学会(ISOI・DGZI)認定医:インプラント症例、術後3年経過のドキュメントを20症例提出、筆記試験合格、教育講演の受講、等(参照元:https://kokusai-implant.jp/authorize.html)
・日本口腔インプラント学会(JSOI)専門医:インプラント症例、上部構造装着から3年以上経過している症例を20症例以上提出、筆記試験、面接試験、等(参照元:https://www.shika-implant.org/certification/specialty/saisoku.html)
・日本顎顔面インプラント学会 専門医:該当学会の認定指導医・専門医の下でインプラント症例の診断、治療計画、インプラント手術合計30症例以上の経験、筆記試験等(参照元:[PDF]https://www.jamfi.net/senmoni/PDF/senmonikisoku2021.pdf)
・日本顎顔面インプラント学会」専門医:該当学会の認定指導医・専門医の下でインプラント症例の診断、治療計画、インプラント手術合計30症例以上の経験、筆記試験等
[※2]2023年6月21日に調査時点の情報です。
[※3]Google検索で「藤沢 インプラント」と検索して出てきた歯科医院・クリニック62院の中から、「主要な学会の認定医以上の資格[※4]をもつ医師の在籍」「取り扱うインプラントが3種類以上」「フラップレス手術に対応」が公式HPで確認できる藤沢市の歯科医師・クリニックを選出しました。(2023年6月21日調査時点)
[※4]調査の中でインプラントメーカーの取扱いは1~2種類の歯科クリニックが多く、3種類以上は選択肢が多いと判断しています。