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インプラントにはさまざまな素材が用いられますが、その中のひとつにチタンがあります。では、インプラントにはなぜチタンが用いられているのでしょうか。ここでは、インプラント治療におけるチタンの役割や金属アレルギーとインプラント手術について見ていきましょう。
インプラント治療にチタンが用いられるのは、チタンは生体親和性が高く人体と相性が良いからです。
金や銀といった金属に対してアレルギーのある人には、金属を用いたインプラント治療はできません。しかし、チタンは金属でありながら金属アレルギーを引き起こす可能性が限りなくゼロに近い素材なので、金属アレルギーの人のインプラント治療に用いられることが多いのです。
参照元:オレンジ歯科クリニック(https://orange-shika.net/2022/04/04/インプラント体に使われる「チタン」は安全?/)
人体に害を及ぼす可能性が非常に低い金属であるチタンは、インプラント治療以外の場でも活躍しています。インプラント治療以外でチタンが用いられている代表的な例が人工関節です。長期間に渡って関節を支えなくてはいけない人工関節に用いられているということは、人体に悪影響が出にくいだけでなく耐久性も高いということが分かるでしょう。また、チタンはペースメーカーにも使用されています。
インプラント治療の歴史は、紀元後600年にまで遡ることができます。古代のマヤ族は、すでにその時代に欠損した歯に貝殻を埋め込むという形でインプラント治療を行っていました。
インプラント治療にチタンを用いることを考案したのは、スウェーデンの整形外科医・ブローネマルク博士です。1952年、ブローネマルク博士は動物実験中に、実験動物の骨の中に埋め込まれていたチタンが、骨と強固に結合しているのを発見しました。これがきっかけとなり、インプラント治療にチタンが用いられるようになったのです。
日本でインプラント治療にチタンが使用されるようになったのは1983年。それまでは、欠損した歯を補う方法としては入れ歯しかありませんでした。しかし、インプラント素材としてチタンが用いられるようになってから、治療を受けた患者さんが自分の歯と同じように噛んだり笑ったりできるようになったのです。
参照元:Straumann partners(https://straumannpartners.jp/medical/implant/about/)
金属アレルギーの人でも問題なくインプラント治療ができるという点は、チタンの非常に有用な特性です。
金属アレルギーは、金属と人体が触れ合っている部分で汗や唾液などによって溶け出した金属イオンが原因で引き起こされます。しかし、チタンの場合は酸素と結びつくことでその表面に酸化膜を形成するのです。この酸化膜によって金属イオンの溶け出しが防止され、金属アレルギーの発生を防ぎます。
参照元:上尾診療所(https://www.akabaneshika-ageo.com/news/column/1244/)
チタンは金属アレルギーを引き起こす危険性が限りなく低い金属です。しかし、金属アレルギーを持っている人はチタンを用いたインプラント治療でも心配な場合があるでしょう。そうしたときは、治療の前にパッチテストを試してみることをおすすめします。
チタンが金属アレルギーを引き起こす可能性は非常に低いものの、ゼロではありません。もし、チタンを用いたインプラント治療中にアレルギー症状が出た場合、早急に一度埋めたインプラントを再度取り除かなくてはいけなくなります。そうなると当然、治療が長引く、肉体的な負担が大きくなるといったトラブルが起こるので、事前にパッチテストをしておくのがおすすめです。
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[※1]インプラントの主要な学会・資格取得の条件
・国際インプラント学会(ICOI)認定医:12ヶ月以上経過しているインプラント症例、20症例の提供、各国際口腔インプラント学会研修の受講、等(参照元:https://implant-fukuoka.jp/about-icoi)
・国際口腔インプラント学会(ISOI・DGZI)認定医:インプラント症例、術後3年経過のドキュメントを20症例提出、筆記試験合格、教育講演の受講、等(参照元:https://kokusai-implant.jp/authorize.html)
・日本口腔インプラント学会(JSOI)専門医:インプラント症例、上部構造装着から3年以上経過している症例を20症例以上提出、筆記試験、面接試験、等(参照元:https://www.shika-implant.org/certification/specialty/saisoku.html)
・日本顎顔面インプラント学会 専門医:該当学会の認定指導医・専門医の下でインプラント症例の診断、治療計画、インプラント手術合計30症例以上の経験、筆記試験等(参照元:[PDF]https://www.jamfi.net/senmoni/PDF/senmonikisoku2021.pdf)
・日本顎顔面インプラント学会」専門医:該当学会の認定指導医・専門医の下でインプラント症例の診断、治療計画、インプラント手術合計30症例以上の経験、筆記試験等
[※2]2023年6月21日に調査時点の情報です。
[※3]Google検索で「藤沢 インプラント」と検索して出てきた歯科医院・クリニック62院の中から、「主要な学会の認定医以上の資格[※4]をもつ医師の在籍」「取り扱うインプラントが3種類以上」「フラップレス手術に対応」が公式HPで確認できる藤沢市の歯科医師・クリニックを選出しました。(2023年6月21日調査時点)
[※4]調査の中でインプラントメーカーの取扱いは1~2種類の歯科クリニックが多く、3種類以上は選択肢が多いと判断しています。