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インプラントは簡単な手技ではありません。治療期間も短くありませんし、治療費だって安くはありませんから、そんな中で違和感があったら不安になってしまいますよね。ここではインプラント治療後に違和感がある場合考えられる理由についてまとめています。
インプラントはお口の中の大掛かりな手術です。歯肉の切開、顎の骨に穴をあけて、インプラントを埋入します。治療後に痛みなどの違和感があるのは当然のことだと言えるでしょう。通常であれば、時間が経てば傷も癒え、痛みなども消えていきます。
麻酔が切れて痛みがぶり返したり、出血が止まらなくなったりなど、施術を終えた帰宅後にも想定されますが、そのような症状がクリニックで処方された薬を飲んでもおさまらないようであれば、翌日クリニックに相談すると良いでしょう。
インプラントは10年程度もつと言われ、中には一生使い続けられる人もいます※1ですが施術後数年が経ってから痛みや不快感を生じるケースも少なくありません。
このような場合、インプラントが摩耗してしまっていることが考えられます。この原因の多くは歯ぎしりや食いしばりなどの癖ですが、これらは寝ている間など無意識のうちにしてしまうことが多く、改善が難しいもの。これらを防ぐために、そのような癖があることが分かっている人はマウスピースを作ることで負担を軽減することができます。インプラント上部がすり減り、噛み合わせが悪くなってしまった場合は、上部構造だけ修理することもできます。
痛みや腫れ、不快感など、まるで歯周病のような違和感が生じる場合もあります。これはインプラント周囲炎と呼ばれ、治療後の歯磨きやメンテナンスを怠ることで歯肉とインプラントの間に細菌が侵入して起こります。初期はインプラントの周囲の歯肉から出血が見られ、そのうちに膿んだり腫れたりします。最悪の場合には、インプラントの脱落を招いてしまいます。
初期段階は痛みがないので分かりにくいですが、しっかりとした歯磨きと定期的なメンテナンスで防いでいきましょう。
インプラントが正しい位置に埋入されていない場合は、施術後すぐから違和感を覚えます。埋入された位置が正しくないと、歯の神経に触れたり、他の歯の根にあたることで痛みや違和感を生じます。このような際はインプラントの除去も検討する場合もあるので、他の症状や原因を検討してみても当てはまらないという場合には、早めにクリニックに相談しましょう。
顎の骨と結合して定着してしまうため、インプラント周囲炎でもない限り基本的にインプラントがぐらぐらすることはないのですが、それでも食べ物を噛んだ際などにそのような症状がある場合は、インプラントと上部構造を繋ぐネジが緩んでいることが考えられます。
噛み合わせがあっていないとインプラントに負担をかけてしまい、ネジの緩みの原因にもなるため、クリニックに相談する際には噛み合わせも確認してもらうようにするといいでしょう。
インプラントの施術を行う際は、幾度も噛み合わせを確認します。噛み合わせが悪いと違和感があるだけでなく、強い力はインプラントの摩耗の原因になるためです。ただし、最初は違和感を感じなかった噛み合わせでも、生活習慣で変わってきてしまう場合があります。このような場合はクリニックで高さを調整しなおすことも可能なので、相談すると良いでしょう。
噛み合わせの高さが変わってしまう原因は、やはり歯ぎしりや食いしばりなどの生活習慣です。そのような癖を自覚している人は、先述したようにマウスピースなどで予防することができます。
インプラントの違和感が強い場合や症状が続く場合には、早めにクリニックに相談しましょう。また、違和感が起こる原因の多くは、歯磨きが足りないことや定期的なメンテナンスの怠りです。しっかりと定期的にメンテナンスを受けることで、違和感が出る前に防げることもあるでしょう。
インプラントは大きな施術です。施術後は不安なく食事を楽しんだり、笑顔でいることができるように、自分でできる予防策はしっかりととっていけるといいですね。
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藤沢駅・茅ヶ崎駅からアクセス◎小田急線「長後駅」西口下車徒歩5分と退勤・下校の間にも通いやすい。
[※1]インプラントの主要な学会・資格取得の条件
・国際インプラント学会(ICOI)認定医:12ヶ月以上経過しているインプラント症例、20症例の提供、各国際口腔インプラント学会研修の受講、等(参照元:https://implant-fukuoka.jp/about-icoi)
・国際口腔インプラント学会(ISOI・DGZI)認定医:インプラント症例、術後3年経過のドキュメントを20症例提出、筆記試験合格、教育講演の受講、等(参照元:https://kokusai-implant.jp/authorize.html)
・日本口腔インプラント学会(JSOI)専門医:インプラント症例、上部構造装着から3年以上経過している症例を20症例以上提出、筆記試験、面接試験、等(参照元:https://www.shika-implant.org/certification/specialty/saisoku.html)
・日本顎顔面インプラント学会 専門医:該当学会の認定指導医・専門医の下でインプラント症例の診断、治療計画、インプラント手術合計30症例以上の経験、筆記試験等(参照元:[PDF]https://www.jamfi.net/senmoni/PDF/senmonikisoku2021.pdf)
・日本顎顔面インプラント学会」専門医:該当学会の認定指導医・専門医の下でインプラント症例の診断、治療計画、インプラント手術合計30症例以上の経験、筆記試験等
[※2]2023年6月21日に調査時点の情報です。
[※3]Google検索で「藤沢 インプラント」と検索して出てきた歯科医院・クリニック62院の中から、「主要な学会の認定医以上の資格[※4]をもつ医師の在籍」「取り扱うインプラントが3種類以上」「フラップレス手術に対応」が公式HPで確認できる藤沢市の歯科医師・クリニックを選出しました。(2023年6月21日調査時点)
[※4]調査の中でインプラントメーカーの取扱いは1~2種類の歯科クリニックが多く、3種類以上は選択肢が多いと判断しています。