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相場が高く歯科医院・クリニックによって料金設定にバラつきがある、インプラント治療。部位ごとに異なる治療費の内訳や支払い方法の違い、格安インプラントの注意点など、気になる情報を分かりやすくまとめているのでチェックしてみてください。
全国的なインプラント費用相場は30~50万円だと言われています。しかし、インプラント費用は地域によって異なるため、この相場はあくまで目安です。
とはいえ、同じエリアの歯科医院・クリニックでも、料金設定の差が大きく開く場合もあります。使用しているインプラントの種類、治療機器・設備に違いがあることから、料金設定に大きな差が生まれているようです。また、インプラント治療が歯科医院側で料金を設定できる「自由診療」であることも関係しています。
相場の幅は広いため「1本あたり大体30万円から」と柔軟に考えましょう。そのうえで、取り扱っているインプラントの種類をチェックすれば、歯科医院・クリニック選びがスムーズになりますよ。
(※1)参照元:ひだまり歯科クリニック(https://hidamari-dc.net/aesthetic-treatment/742)
ブリッジや入れ歯に比べてインプラント治療が高額なのは、ほとんどの場合「自由診療」に分類されるためです。自由診療とは保険適用外の治療。治療費は厚生労働省ではなく歯科医院・クリニック側で決められるため、設定料金にバラつきが生じます。
平成24年4月には、一部でインプラント治療が保険適用となりましたが、患部の状態・医療機関の設備など条件はかなり厳しいのが現状です。日本口腔インプラント学会の公式サイトには、「最近外傷や腫瘍等の病気で顎骨を失った場合や、その部位に骨移植をおこなって再建した場合、先天的に歯や顎骨を欠損している場合に限って、インプラント治療に健康保険が適用されることになりました」と説明されています(※1)。
条件を見ると分かるように、対象となるのは大規模な病院か大学病院のみ。近場にある通いやすい歯科医院・デンタルクリニックは、保険診療扱いにならないケースがほとんどでしょう。
また、インプラント本体の値段も高額です。良質な素材・美しい見た目にこだわった分だけ、必然的に治療費は高くなります。
比較的安めの素材もありますが、高額な素材と比べると安全性と見た目は劣るでしょう。
前歯と奥歯のインプラント相場は、歯科医院・クリニックで公開されている料金に大きな差はありません。しかし、奥歯のインプラント治療費は安いところだと10万円台から行なっているところもあるのに対し、前歯のインプラント治療費は口内状況によって高くなるケースが多いようです。
インプラント治療は、顎骨の状態(厚みや強度)、残っている歯の本数、歯肉の状態(歯肉炎になっていないか)など、様々な問題をチェックしたうえで行なわれる治療。
奥歯部分の骨と比べると、前歯部分の骨は薄い人が多いです。「奥歯のインプラントと同じ値段だと聞いていたのに、骨の状態をチェックしたら前歯のインプラントは追加料金が必要だと言われた」というケースも少なくありません。これは詐欺ではなく、骨の構造上仕方のないことです。インプラント治療を受ける前に、骨移植などを行なう場合もあります。
そのうえ、前歯は話すとき、笑うときにバッチリ見える部分。構造上の問題に加え、審美性も押さえておく必要があるため、高額になるようです。
安さに惹かれたクリニックのカウンセリングで、口内状態を確認せずに治療に臨んだなら、当日に「追加料金が発生します」と言われる可能性は大いにあります。そうならないためにも、必ずカウンセリング時に「口内状況の確認と費用の見積もり」をしてもらいましょう。
支払い方法は歯科医院・クリニックによって異なります。一括支払いのほか、各種クレジットカードでの分割払いやローンを組めるところもありますよ。
インプラントは保険の効かない高額治療。「しっかりした歯を取り戻したい」「治療を受けたい」と思っていても、一括で支払うとなるとためらう人も少なくないでしょう。
治療を途中で辞めたくないという人には、「クレジットカード分割払い」か「デンタルローン」がおすすめです。
デンタルローンは、別名メディカルローン・医療ローンとも呼ばれている、歯科治療限定のローン(治療費立替)制度。
高額な歯科治療費を対象としているローンなので、利用限度額が高いのが特徴です。一般的なクレジットカードに比べると金利が低いケースが多いのも嬉しいポイント。また、ローン信販会社が立て替えた支払い額は、デンタルローンの契約が成立した年の医療費控除対象になりますよ。
デンタルローンを組む際には、基本的にローン信販会社か銀行へ申し込みます。歯科医院・クリニックによっては、特定のローン信販会社と提携しており、窓口でスムーズに手続きできるところもあるようです。
ローン信販会社、カード会社によって支払い回数や限度額は異なるので、最も支払いやすいと思える方法がある歯科医院・クリニックを探しましょう。
最近では「格安インプラント」と謳うクリニックも増えてきています。「格安がNG」という訳ではありませんが、お得に治療を受けたいなら即決せずに格安の理由を考えましょう。
インプラント治療を格安で提供できる理由は複数予測されます。例えば、「耐久性・定着性の低い素材、または審美性が悪い素材を使用している」「医師の技術が低い」「症例数が少ない」「設備が整っていない」「保証がない」など。
インプラント治療は骨を削って歯根の代わりにインプラントを設置する大掛かりな手術です。
無菌室以外で手術が行なわれる場合は、感染症のリスクが上がります。技術の低い医師に治療を任せたのち、歯や神経に不具合が起きても保証がなければ別の歯科医院へ行くしかありません。耐久性・定着性の低い素材を選んで、数年後に抜け落ち再治療。審美性が悪い素材を選んで、仕上がりに納得できず再治療という可能性もあります。
治療を受ける前に、まずは「インプラント治療を受けたいと思った理由」を思い返してみてください。求めるものは安全性でしょうか?美しさ?それとも安さ?しっかりと優先順位を決めてから歯科医院・クリニックを探しましょう。
格安クリニックが気になる人は、カウンセリングを利用して「なぜこの安さなのか」明確な理由を直接聞いてみるのもアリです。
くれぐれも「安物買いの銭失い」にならないよう、お気をつけください。
10メーカー、12種類の豊富なインプラント体[※2]から、骨の状態に合わせて適切なプランを提案。
クリニックが金利を負担。36回まで金利0%!最長84回支払いのデンタルローンが活用できる。
藤沢駅・茅ヶ崎駅からアクセス◎小田急線「長後駅」西口下車徒歩5分と退勤・下校の間にも通いやすい。
[※1]インプラントの主要な学会・資格取得の条件
・国際インプラント学会(ICOI)認定医:12ヶ月以上経過しているインプラント症例、20症例の提供、各国際口腔インプラント学会研修の受講、等(参照元:https://implant-fukuoka.jp/about-icoi)
・国際口腔インプラント学会(ISOI・DGZI)認定医:インプラント症例、術後3年経過のドキュメントを20症例提出、筆記試験合格、教育講演の受講、等(参照元:https://kokusai-implant.jp/authorize.html)
・日本口腔インプラント学会(JSOI)専門医:インプラント症例、上部構造装着から3年以上経過している症例を20症例以上提出、筆記試験、面接試験、等(参照元:https://www.shika-implant.org/certification/specialty/saisoku.html)
・日本顎顔面インプラント学会 専門医:該当学会の認定指導医・専門医の下でインプラント症例の診断、治療計画、インプラント手術合計30症例以上の経験、筆記試験等(参照元:[PDF]https://www.jamfi.net/senmoni/PDF/senmonikisoku2021.pdf)
・日本顎顔面インプラント学会」専門医:該当学会の認定指導医・専門医の下でインプラント症例の診断、治療計画、インプラント手術合計30症例以上の経験、筆記試験等
[※2]2023年6月21日に調査時点の情報です。
[※3]Google検索で「藤沢 インプラント」と検索して出てきた歯科医院・クリニック62院の中から、「主要な学会の認定医以上の資格[※4]をもつ医師の在籍」「取り扱うインプラントが3種類以上」「フラップレス手術に対応」が公式HPで確認できる藤沢市の歯科医師・クリニックを選出しました。(2023年6月21日調査時点)
[※4]調査の中でインプラントメーカーの取扱いは1~2種類の歯科クリニックが多く、3種類以上は選択肢が多いと判断しています。