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腎機能障害を持っている方がインプラント治療を受けようとすると、さまざまなリスクがあります。特に、透析を受けている方は、免疫が低下しているため、感染のリスクもあります。腎機能障害を持っている方がインプラント治療を受ける際に気をつける点についてまとめています。
腎臓の役割は、血液をろ過して体内の老廃物、塩分、水分を尿として排泄することでそれらのバランスを整えることです。そのため、腎臓の機能が低下すると、口の中が乾いたり、血圧が高くなったり、組織の免疫力が落ちたり、骨が弱くなったりするなど、インプラント治療を行いにくくなることがあります。
腎疾患は、自覚症状がないまま進行することが多いので、インプラントの手術を行う医師は、腎臓の状態がインプラント治療に支障をきたすかどうか判断するために、血中クレアチニン1.2mg/dlやクレアチニンクリアランス100-120mg/分をその指標として用います。インプラント治療を検討している方は、健康診断の結果を持参して、執刀医に相談することをおすすめします。
参照元:ハート歯科(https://soeda.or.jp/news/1131)
透析患者は、貧血や低たんぱく血症(血液中のたんぱく質量の低下)、ステロイド治療によって免疫が低下している状態です。また、透析患者のだ液の量は、健康な人の1/4~1/8と言われており、口の中が乾燥している状態です。だ液には口の中の細菌が増えるのを抑える免疫機能もあるので、口の中が乾燥すると免疫力が低下してしまいます。
免疫力が低下すると感染しやすくなるので、歯ぐきや骨に傷ができるインプラント手術では感染リスクが高くなります。インプラント挿入後も、炎症を起こしてインプラント周囲炎になると、蜂窩織炎(ほうかしきえん)や骨髄炎などの重度な感染症になる場合もあり、注意が必要です。
参照元:東京新橋透析クリニック(https://www.toseki.tokyo/blog/implant/)
透析患者は、高血圧や循環器疾患を合併している人も少なくないです。全身状態が安定していなければ、インプラントの手術を受けること自体が難しくなります。
透析患者は、腎臓のはたらきが低下している影響やステロイド薬の使用によって骨量が減り、骨がもろくなりやすい状態になっています。そのため、インプラント治療の際に、骨結合がうまく進まないというリスクがあります。また、骨粗しょう症があってビスフォスフォネート製剤を使用している場合は、顎の骨が壊死する危険性があるため、注意が必要です。
透析患者は、血栓予防のために血液循環を良くする薬を服用していることが多いため、手術時に血が止まりにくいというリスクがあります。
インプラント治療では局所麻酔、笑気吸入麻酔、静脈内鎮静、全身麻酔などの麻酔を用います。透析患者は、高血圧や循環器疾患、糖尿病を合併していることも少なくなく、麻酔に含まれている成分が高血圧を悪化させるリスクがあったり、普段服用している薬と麻酔薬を一緒に使うことによって病状が悪化する危険もあったりと、注意が必要です。
透析患者は、体重や身体の水分量、電解質バランス、血液の状態、自律神経などが良好な状態を保っていないことが多く、全身麻酔の影響を受けて悪化する場合もあります。
腎機能障害を持っている方は、口の中が乾いたり、血圧が高くなったり、組織の免疫力が落ちたり、骨が弱くなったりするなど、インプラント治療を行いにくくなります。特に透析患者は感染のリスクがあるので、主治医に相談のうえ、信頼できるクリニックを選ぶようにしてください。
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藤沢駅・茅ヶ崎駅からアクセス◎小田急線「長後駅」西口下車徒歩5分と退勤・下校の間にも通いやすい。
[※1]インプラントの主要な学会・資格取得の条件
・国際インプラント学会(ICOI)認定医:12ヶ月以上経過しているインプラント症例、20症例の提供、各国際口腔インプラント学会研修の受講、等(参照元:https://implant-fukuoka.jp/about-icoi)
・国際口腔インプラント学会(ISOI・DGZI)認定医:インプラント症例、術後3年経過のドキュメントを20症例提出、筆記試験合格、教育講演の受講、等(参照元:https://kokusai-implant.jp/authorize.html)
・日本口腔インプラント学会(JSOI)専門医:インプラント症例、上部構造装着から3年以上経過している症例を20症例以上提出、筆記試験、面接試験、等(参照元:https://www.shika-implant.org/certification/specialty/saisoku.html)
・日本顎顔面インプラント学会 専門医:該当学会の認定指導医・専門医の下でインプラント症例の診断、治療計画、インプラント手術合計30症例以上の経験、筆記試験等(参照元:[PDF]https://www.jamfi.net/senmoni/PDF/senmonikisoku2021.pdf)
・日本顎顔面インプラント学会」専門医:該当学会の認定指導医・専門医の下でインプラント症例の診断、治療計画、インプラント手術合計30症例以上の経験、筆記試験等
[※2]2023年6月21日に調査時点の情報です。
[※3]Google検索で「藤沢 インプラント」と検索して出てきた歯科医院・クリニック62院の中から、「主要な学会の認定医以上の資格[※4]をもつ医師の在籍」「取り扱うインプラントが3種類以上」「フラップレス手術に対応」が公式HPで確認できる藤沢市の歯科医師・クリニックを選出しました。(2023年6月21日調査時点)
[※4]調査の中でインプラントメーカーの取扱いは1~2種類の歯科クリニックが多く、3種類以上は選択肢が多いと判断しています。